ワイルドであれ
どうも花野です。
レヴェナント:蘇りし者(原題:The Revenant)
大自然映画。アカデミー賞おめでとう。
この映画はいつの時代の、どこの国の、どんな奴らの…という事は劇中ほぼ語られずに進むので、これといってお話らしい「お話」はない映画。
「お話が無かったら、どう観んのよ?」って思われるかもですが…。
何と言うか…分かり易く一言で言えば「マッドマックス」風味。
画の迫力と演者達の力で描ききっているので、説明やセリフが多くないとダルくて飽きる人には向かない。
劇中は観る大半の時間を、
ディカプリオの顔面アップ+自然鑑賞
これらで過ごすことになる。
ラスト付近で、グラス(ディカプリオ)はフィッツジェラルド(トム・ハーディ)に「お前はわざわざこんな事のためだけに追って来たのか。」と言われますが、このセリフは強烈に記憶に残る。
なぜなら観客にグザリと突き刺さるセリフなのです。
「わざわざこれを観るだけのために150分も椅子に座ってんのか。」って言われているようで…。
そこなんですよね「こんな事のためだけ」っていう。(悪い意味ではなく)。
「こんな事」を本気で「こんな事」として見せるためだけに、あの尺と大自然苛酷ロケをやったんじゃないのって思うと、すげぇ自己満足だなとしか思えんが…。
面白いかどうかは観た人次第かなと。(意外かもですが、私は好きですよ…)
レオ筆頭に、演者の演技がとても良いんで、映画として十分に尺は持ちますが、どちらかと言えばわたくしは、ドーナル・グリーソンのイケ面ぶりにウハウハしていたのでありました…。
ただ、サバイバル映画としては、A・ボールドウィンの「ザ・ワイルド」の方が好きですけども。
ジャケがB級全開(苦笑)
でも安心して下さい!内容も(良い意味で)100%B級です。これは面白いのでオススメしますよ。
ちなみに尺は映画として安心安全の110分!