トン、トン
どうも花野です。野球はCS真っ只中ですが如何お過ごしですか。
とりあえずホークス。おめでとうごぜぇます。
わたくしは胃が痛い毎日を過ごしております。明日は浜が勝ってマツダスタジアムに行ってくれますように!
ノック、ノック(原題:KNOCK, KNOCK)
彼を観るのはお久しぶり。キアヌ・リーブス主演。年取っても顔面はいつも通りに良い男でした。
あらすじ>ある雨の夜、道に迷った2人の女を家に入れた事で、それまで順風だった男の人生が狂う地獄絵図の2日間を撮った、100分弱の尺の映画。
監督は私が大好きなイーライ・ロス。
彼が自ら監督する作品は久しぶりで、期待・大で観たらやっぱり良かった。
イーライ監督の良さは、いつもこっちの想像する限界を超えてくる辺り。
「おいおい、ちょっとアンタやり過ぎじゃね?」って思う、更に上を描いてきて、しかもそれをちゃんと画に収めてるのが(良い意味で)辛くて最高。
こんな滅茶苦茶な映画、他の奴が撮ったら絶対に面白くならない。
特に良かったと思うのは、熱い情事が終わった2日目の朝、キッチンのあの惨状たるや、こっちを「あー……、エヴァン(キアヌ・リーブス)、やっちまったな。」と、画で絶望感を思わせてきて、やたらと狂った感じが出ててるのがいい。
基本ずっと会話重視の映画なので、タランティーノが監督で撮ればまた別の面白そうな映画にはなるとは思うけれど、画を魅せる辺りはイーライでいいんじゃないかな。と、個人的に思います。
内容の話に触れると、単純に狂った2人の女がひたすら1人の男を虐めまくるというだけの話。
それをただ、ただ酷い有様で描いているだけなので、好き嫌いが分かれるし、気になるなら独りで観るのをお勧め。間違ってもお茶の間で家族と一緒に見るなどは止めたほうがいい気がする。
私はこの映画をホラー・カテゴリに区分したけれど、見ようによってはヒューマン・ドラマでもいいかと思います。(どっちにせよ酷い映画なんで、たまたまこれを一緒に観た相手はやたら疲弊してました……)
次のイーライの監督作品は、ショートムービー?ドラマ?で、『Chainsaw』とかいうのを撮ったらしいけど、いつ、どういう形で観れることやら。
8
どうも花野です。ご無沙汰です。
ここしばらく、ずっとドラクエヒーローズ2やってます。
ヘイトフル・エイト(原題:The Hateful Eight)
タランティーノの密室サスペ…殺し合い映画。(サスペンスとは言い難い気が…)
レッドロックという街に用がある奴らが猛吹雪のため、街の手前にある服飾店で数日間足止めをくらう話。
この作品の前に出した、「イングロリアス・バスターズ」と、「ジヤンゴ」が連続で個人的に好きになれず、歳取ったせいか感性が合わなくなってしまったのかもと、半ば諦めながら鑑賞し始めたら、いやこれ本当に面白かった。
タランティーノの映画に必要不可欠な「会話」シーンの長さたるや圧巻。160分超えの尺のそのほとんどを会話しかしていない。
開始から第3章辺りまでの会話シーンは、同じことを繰り返すので若干ダルいが、第3章の後半部分から一気にタランティーノ節が爆発するので、そこまで耐えて観るのを推奨。
第4章以降は、いつものタランティーノの「血みどろバイオレンス」が大炸裂。血の量は多いのに、なぜか彼の映画はグロくなりすぎないのが良い所だと思う。
大笑いしながら鑑賞できて、気分スッキリ後味最高の娯楽映画でござんした。
個人的に良かったのはティム・ロス。役柄の怪しさと彼の品のある風貌がマッチしててよかった。
サミエル兄貴はいつも通りぶっ飛んでてナイス。
ワイルドであれ
どうも花野です。
レヴェナント:蘇りし者(原題:The Revenant)
大自然映画。アカデミー賞おめでとう。
この映画はいつの時代の、どこの国の、どんな奴らの…という事は劇中ほぼ語られずに進むので、これといってお話らしい「お話」はない映画。
「お話が無かったら、どう観んのよ?」って思われるかもですが…。
何と言うか…分かり易く一言で言えば「マッドマックス」風味。
画の迫力と演者達の力で描ききっているので、説明やセリフが多くないとダルくて飽きる人には向かない。
劇中は観る大半の時間を、
ディカプリオの顔面アップ+自然鑑賞
これらで過ごすことになる。
ラスト付近で、グラス(ディカプリオ)はフィッツジェラルド(トム・ハーディ)に「お前はわざわざこんな事のためだけに追って来たのか。」と言われますが、このセリフは強烈に記憶に残る。
なぜなら観客にグザリと突き刺さるセリフなのです。
「わざわざこれを観るだけのために150分も椅子に座ってんのか。」って言われているようで…。
そこなんですよね「こんな事のためだけ」っていう。(悪い意味ではなく)。
「こんな事」を本気で「こんな事」として見せるためだけに、あの尺と大自然苛酷ロケをやったんじゃないのって思うと、すげぇ自己満足だなとしか思えんが…。
面白いかどうかは観た人次第かなと。(意外かもですが、私は好きですよ…)
レオ筆頭に、演者の演技がとても良いんで、映画として十分に尺は持ちますが、どちらかと言えばわたくしは、ドーナル・グリーソンのイケ面ぶりにウハウハしていたのでありました…。
ただ、サバイバル映画としては、A・ボールドウィンの「ザ・ワイルド」の方が好きですけども。
ジャケがB級全開(苦笑)
でも安心して下さい!内容も(良い意味で)100%B級です。これは面白いのでオススメしますよ。
ちなみに尺は映画として安心安全の110分!